あかし斎場 旅立ちの丘

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ご葬儀について

葬儀を執り行うにあたって、一般的なマナーや常識を、どれくらいご存知でしょうか。ここからは葬儀について基本的な事項や葬儀の流れなどに沿って用意しておきたいことなどをご紹介します。

●良い葬儀とは? 近年のご葬儀事情

近年、集合住宅居住の増加や地域の都市化・核家族化によって、近隣の人付き合いが薄れ、従来のような自宅や集会所を使用して、地域の人たちが助け合うといった伝統的な葬儀の形を望まない傾向が見られます。さらに参列者の高齢化による会場への利便性や、ご遺族の準備等の体力的負担や気苦労の軽減も考え、式場を利用しての葬儀が増加の傾向にあると言えるでしょう。
また、費用をあまりかけないという傾向も見られます。以前は、できる限り多くの人に見送られ、立派な祭壇や盛大な葬儀を行い「人並み以上のお葬式を」という人が多かったのですが、近年の葬儀はこれらの要因により、身内やごく親しい知人のみで行う小規模な“家族葬”などが増えてきています。
しかし、どんな宗教であっても、どのような形の式であっても、故人を偲び、温かくお見送りすることが故人にとってもご遺族、参列者にとっても“良い葬儀”であることには、変わりはありません。葬儀は、故人にとっては大切な生涯を閉じるための、また見送る方たちにとっては故人との最後のお別れの場となる、非常に大切な儀式です。
どうぞ、心残りのない、温かな気持ちでご葬儀を行いましょう。

●葬儀の形式

日本の葬儀の約9割が仏式で行われていますが、仏式でも宗派によってしきたりが異なります。ほかにもキリスト教葬儀、神式葬儀、無宗教式などさまざまな形式があります。葬儀に特別な希望がない場合でも、葬儀の際にとまどわずにすむよう、日頃から菩提寺や故人の宗旨の確認をしておきましょう。

ご葬儀のながれ

あかし斎場での、ご葬儀の一般的な流れをご紹介します。


ご臨終

○家族、親族や故人と特に親しかった知人に死亡を連絡

家族や親族、特に親しい方には、死亡後、直ちに連絡をしますが、その他の方には通夜・葬儀、告別式などの日程が決まってから連絡する方がよいでしょう。連絡リストを作成しておくと後々連絡漏れがありません。


○死亡診断書の受け取り(病院で死亡した場合は病院の医師から、自宅で亡くなった場合は死亡を確認した医師から受け取る。)

死亡診断書は葬儀後の諸手続きに必要になる場合があるのでコピーを取っておきましょう。

ご臨終

葬儀場の決定

○葬儀場への連絡

連絡時には、
(1)誰が (2)いつ (3)どこで
(4)お帰り先(ご遺体を安置する場所) (5)ご宗派
を確実に伝えます。

葬儀場の決定

遺体の搬送

○病院から自宅、自宅から葬儀場などへの遺体の搬送
遺体の搬送

お世話になる宗教者への連絡

○菩提寺の僧侶、神官、牧師、神父など葬儀でお世話になる宗教者へ、具体的な内容の連絡

①通夜・葬儀の日時と場所(仏式であれば)
②僧侶の人数 ③初七日法要の日時と場所 ④戒名について ⑤お布施の金額などを打ち合わせしておきましょう。

お世話になる宗教者への連絡

葬儀方針の打ち合わせ

○喪主の決定
○火葬場・霊柩車の手配
○通夜、葬儀・告別式の日時と式場の決定
○葬儀・告別式における規模と予算の決定
○遺影写真の手配

スナップ写真でも良いのでできるだけ故人が気に入っていた写真をご用意しましょう。

○礼状・粗供養の手配
○タクシー、マイクロバス等の手配
○料理の手配(通夜ぶるまい、朝食、精進落とし)
○お供え物の手配(提灯・蓮花・供花 その他)
葬儀方針の打ち合わせ

関係者へ連絡

○通夜、葬儀・告別式の日時と式場を関係連絡先へ連絡(親戚、勤務先、隣近所(町内会)、友人・知人など )

連絡は電話で手短に、代表者数名に伝え、伝達をお願いするほうが良いでしょう。
「○日○○時に (故人)が(亡くなった場所)で息を引きとりました。 つきましては通夜を○○日○○時より、葬儀・告別式を○○日○○時より(行う場所)で執り行います。 恐れ入りますが皆様によろしくお伝えくださいますようお願いいたします。」

関係者へ連絡

葬儀費用の見積り・現金の準備

○詳細な打ち合わせが済んだら、速やかに葬祭事業者から見積りを受け取ります。
大体の予算を把握したうえ、別料金のものの確認をするなど、葬儀後に困らないようにしましょう。

○現金の準備
移動費やちょっとした事にまとまったお金が必要となります。
葬儀費用の見積り・現金の準備

死亡届の提出と火葬許可書の交付手続き

○役所への提出は葬祭事業者などに代行してもらえる場合があります。なお、死亡届けを提出すると、死体埋火葬許可証(明石市の場合)が発行されます。

法律では、死亡が確認されてから24時間経過してから火葬を行うこと、7日以内に死亡届を役所に提出することが義務付けられています。


○打ち合わせ内容に基づき、式場の設営

自宅で行う場合は、近所への挨拶や祭壇を飾る場所の片付け、受付の設営などの作業や打ち合わせが生じます。

死亡届けの提出と火葬許可書の交付手続き

葬儀の準備

○喪服の準備/通夜の席次、焼香順の確認/弔問客の受付、接待の準備/通夜の礼状・粗供養品・食事などの確認/僧侶の接待の準備
○枕勤めをし、死装束(旅支度)をそろえて納棺
※宗派・宗旨によって異なる。

遺体を納棺し、生前に故人が愛用した品々を一緒に納めます。また湯灌の儀式とはお亡くなりになられた方の現世での汚れを洗い清め、清らかな姿で来世へとお送りするための大切な儀式です。
※ガラス製品(酒類)、金属製品(ゴルフクラブ)、プラスチック製品、爆発の恐れのあるスプレー、ガスライターなどは入れないように注意してください。
※ペースメーカーをご使用の方は、事前に申し出ます。

葬儀の準備
葬儀の準備

通夜式

○開始時刻の1時間前には会場に着き、お供えの確認

故人との縁の深い人が集まり、故人に別れを告げ、冥福を祈るのが通夜です。本来は夜を通して故人に付き添い、最後の時を過ごすためのものでした。最近では、午後6~7時ごろから1時間を限って、読経、焼香を行う「半通夜」が一般的です。

●通夜終了の挨拶例
「本日はお忙しいなか、(故人)のためにご弔問いただき誠にありがとうございました。(故人)も大変喜んでいることと思います。なお、明日の葬儀・告別式は○時から○時まで執り行わさせていただきます。ご会葬のほどよろしくお願い申しあげます。本日は誠にありがとうございました。」
★通夜ぶるまい
通夜後、残った遺族、親族で食事をし、弔問に対するお礼や、故人の供養のために設けられます。

通夜式

葬儀・告別式の準備

○焼香の順番や葬儀進行の確認
弔辞の依頼/供花、供物の並べ方の確認/葬儀の席次、焼香順の確認/弔電の整理/葬祭事業者と進行の打ち合わせなど
○出棺の準備・進行の確認
○火葬場へ行く人の確認と車の手配

出棺のときに、遺族の誰が柩を運ぶのかも決めておきましょう。
・会葬礼状と返礼品の手配
・遺骨迎え、精進落としの準備

葬儀・告別式の準備

葬儀・告別式

○開始時刻の2時間前には会場に着き、式進行の打ち合わせ
○ご住職様や各宗教者様にご挨拶

葬儀と告別式は、本来、別の意味を持っています。葬儀は遺族、近親者が故人をあの世へ送り、成仏させる儀式です。告別式は、故人と親交のあった人たちが最後の別れを告げるものです。

葬儀・告別式

出棺

○告別式が終わると、近親者や友人が柩を祭壇からおろし、柩の蓋を開け故人と縁の深い順に最後の対面をします。祭壇にそえられていた生花の花の部分をつんだものを柩に入れ、遺体のまわりを花で飾ります。これが「別れ花」です。男性6人ほどで柩をかかえ霊柩車まで運びます。喪主が位牌を持って先頭に立ち、喪主に次ぐ遺族が遺影を持ってつづき、柩を先導します。

●出棺前の挨拶例
「本日はご多忙中のところ、わざわざご会葬いただき誠にありがとうこざいました。生前からご親交の深いみなさまにお見送りいただき○○もさぞ喜んでいることと思います。 ここに生前のご厚誼に対して厚くお礼申しあげます。 これからは私共一同、故人の意志を継ぎ、より一層頑張っていく所存でございますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。出棺に先立ちまして一言お礼申しあげ、ご挨拶に代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。」

出棺

火葬

○死体埋火葬許可証(明石市の場合)を提出
○最後のお別れの儀(納めの式 など)

火葬場へは、遺族、近親者のほか故人と特別に親交のあった人が同行します。あらかじめ同行をお願いした人以外でも、当日、同行を申し出る人がいれば、一緒に行ってもらいましょう。

火葬

精進落とし

○故人にゆかりのある方や、葬儀でお世話になった方々をお酒やお料理でもてなします。

●精進落としの挨拶例
「本日はご多忙中のところ○○のためにご会葬いただきましてありがとうございました。故人もさぞかし喜んでいることと思います。ささやかではございますが食事を用意いたしましたので、どうぞひとときお寛ぎくださいますようお願い申しあげます。」

精進落とし

お骨上げ

○火葬場係員の指示に従ってご遺骨をお骨箱に納めます。
○火葬場係員より渡される死体埋火葬許可証(明石市の場合)は確認して大切に保管しておきます。
お骨上げ

還骨(初七日)法要

○最近は、遠方の親族が再度集まらなくてもよいように葬儀当日、お骨上げ後に行う還骨法要と初七日法要を合わせて行うことが多いようです。
還骨法要(初七日)